コラム
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基礎工事に使用する「JIS規格」の生コンについて
現在、建設現場では、原則的にJIS規格の生コンの使用が義務付けられています。
基礎工事に用いる生コンも例外ではありません。
こうしたJIS規格の生コンが製造できる工場というのは
設備や製造工程が一定の水準に達していることが認証された日本興業規格適合性認証工場(通称=JIS工場)となります。
JIS製品とは、こうした認定工場で製造された製品を指しますが
具体的には、呼び強度、スランプの組み合わせがJISの規定するものに合致し
なおかつ、JIS工場が荷下ろし時の品質を保証できるとしている配合の生コンのことを指します。
規定から外れる配合ですと、JISマークはつかない、というわけです。
ところで、JIS工場の製造する生コンは、すべてがJISマーク付きというわけではありません。
JISマーク付きの生コンと、そうでない生コンがあり、そのどちらも製造しています。
JISマークの有無は、実は品質が良いか悪いかを意味するものではなく
その配合が、認定された工程と基準を踏まえているかどうか
それが、JISによって保証されているものかどうか、の違いになります。千葉県野田市の「マスダ建設株式会社」は住宅基礎工事のスペシャリストとして、
現場が完工してからの検査はもちろん工程毎にチェック項目を設け、徹底した確認をおこなっています。
お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。 -
残存基礎が隣地にまたがっていたら?~地中障害物があったときの対応~
ときとして、コンクリートガラや木根、残存井戸などの障害物が建築計画地の地中から出てくることがあります。
こうした地中障害物が敷地から見つかった場合、基本的な対処法としては、「撤去」となりますが
障害物の大きさなどによって、かかる撤去費用や作業時間の問題も発生してしまいます。
しかし、放置しておくと、基礎工事の妨げになるばかりでなく新築した建物が不同沈下を起こす原因にもなりかねません。
たとえば、基礎底版の下にあった木根を放置しておくと根の腐食部分に土が流れ込んでしまい
直接基礎の建物の場合、不同沈下につながるケースもあります。
おもな地中障害物を挙げて、その特徴と対策例を以下のようにまとめてみました。
◇レンガ、コンクリート、石、岩
(特徴)最も多い地中障害物。隙間に土が流れ込んで不同沈下を起こしたり、基礎工事の妨げとなります。
(対策例)15㎝×15㎝程度の大きさなら、工事前に撤去して埋め戻すことが可能。
◇木、木片
(特徴)木の根や建材など。腐食すると、そこに土が流れ込み不同沈下することがあります。
(対策例)腐食、腐敗が確認されたときは、撤去して良質土を埋め戻します。
◇残存基礎
(特徴)残存基礎の他に、広範囲の地下躯体がそのまま残っていることもあります。
(対策例)撤去は難しいケースも多く、杭を貫通させて地盤によって支持する方策もあります。
◇残存杭
(特徴)軟弱地盤の敷地では、既存建物が杭基礎であることが多く、撤去されず残っていることがあります。
(対策例)残存杭を除けるような基礎計画や構造計画を行う例もあります。事前調査が重要となります。
◇埋設管、水路
(特徴)旧建物の配管が掘削時に出てくることや、隣接建物の配管が通っていることがあります。
(対策例)隣接建物が使用中だと撤去困難で、配管を盛り替えるなどの対処をするケースもあります。
◇史跡
(特徴)土器や昔の茶碗などが出土することがあります。埋蔵文化材に該当する場合は発掘調査が開始され、工期に大きく影響します。
(対策例)計画地周辺の歴史などを調べて近隣状況を推定します。現存しない昔の河川が計画地にある場合は、集落であった可能性も高くなり、調査後に保存の要否には協議も必要となります。
マスダ建設株式会社は、千葉・埼玉を中心に、注文住宅や建売住宅などのべた基礎及び布基礎の2種類の住宅基礎工事を行っている基礎業者です。
正確性、スピード、柔軟性を大切に取り組んでおりますので、お気軽にお問い合わせください。お問い合わせはこちらから。
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信頼できる基礎業者を選ぶことが大切
通常は基礎工事のやり直しや基礎工事のリフォームはあまり行われないものです。再び基礎工事に手を加えなければならない状況では、築年数の経過した古い建物の改修工事、シロアリ被害など建物に不具合が発生した場合の改修工事の場合も考えられます。
日本は地震や災害が多い国です。
基礎の部分に改修が必要なことが分かったらできるだけ早く改修工事をしたいですよね?
でも、リフォームを行う会社あるいは、基礎業者を選ぶ際には、すぐ工事できるからという理由で選ぶのではなく、その土地の地盤や条件、現在の不具合の状況をしっかり確認し、どのように工事を行えばよいのか親身になって相談にのってもらえる業者さんを選ぶことをおすすめします。
中には、シロアリの被害があると写真を撮って、高額な改修工事を行う悪徳業者もいるようです。
最も重視するべきは、住宅の耐震性、耐久性であって、もし、本当に大掛かりで高額な基礎工事を行うのであれば、念のため建て直しとの比較をしておくことも選択肢の一つです。
どのような場合でも、改築や修繕工事を行う際は、信頼できる住宅メーカーなどの業者にまずは見積もりを出してもらうとよいでしょう。
千葉県野田市のマスダ建設では、千葉県、埼玉県、茨城見を中心に、注文住宅や建売住宅などの住宅基礎工事を行っている会社です。ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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住宅基礎 べた基礎と布基礎の違いは、鉄筋コンクリートと建物の支え方
住宅基礎は、木枠を作ってコンクリートを流す工事だと思われる方もいますが、緻密に計算された重要な作業工程です。
今回は、2つの基礎工事(べた基礎と布基礎)についてご紹介します。
・べた基礎
べた基礎は、建物の真下部分の全てに鉄筋コンクリートを用いた基礎で施工するものです。鉄筋コンクリートでの基礎作りは、面でこれから建てられる建物を支えるため、耐震性が高い特徴があります。これによって、湿度に強くなり、建材のシロアリ被害や腐食の予防を行うことができます。
次に布基礎についてみていきましょう。
・布基礎
布基礎は、べた基礎で行うような全体を鉄筋コンクリートで覆うものとは異なり、部分的にいわば点で建物を支える方法になります。このため、面で支えるべた基礎と比較すると、耐震性が低くなることやコンクリートで覆われていない分湿度に弱く、建材の腐食や害虫被害が起こりやすいデメリットがあります。メリットとしては、コストがかからないことが挙げられます。
現在の基礎工事ではべた基礎の方が多い傾向がありますが、その土地の条件や予算などによってどちらがよいのかを判断するとよいでしょう。
千葉県野田市のマスダ建設では、千葉県、埼玉県、茨城見を中心に、注文住宅や建売住宅などの住宅基礎工事を行っています。
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丁張りを行うことの重要性
基礎工事は施工の技術や工法でその家の寿命を左右する、建設工事の中でもとても重要な工事です。基礎工事がいい加減であったり手抜きをしていることを建物を組み始めてから一般の人が確認することは難しいといわれています。
今回は、基礎工事で一番最初に行う丁張りについてご紹介したいと思います。
丁張り
建設現場では、最初から全てがすでに水平に保たれている最高の条件の現場はありません。
着工前にレーザーなどを使って直角や水平を出して正確な位置を測る作業「丁張り」は建設現場には欠かせないものです。
1.8m間隔で杭を打ち、横には貫と呼ばれる板を打ち込み、各場所で高さをみてGL(グランドライン)と呼ばれる地面の高さを決めていき、基礎の高さを決定します。板を筋交に打ち込み基準となる水平と垂直の位置が動かないように打ち止め、次に貫と貫間に、水糸を張り中心となる部分を出します。
丁張りレーザーを使用することで、正確に作業時間も短縮できます。
この丁張りで計測したものをもとに基礎工事に入っていくため、最初に行うとても重要な作業となります。
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少しでも建物基礎の寿命を延ばすために
住宅基礎は建物の根幹をなす重要な個所です。住宅基礎工事は建物の寿命を延ばすために、非常に重要な役割を担っています。今回は、そのポイントについて簡単にご紹介させて頂きたいと思います。
(1)コンクリート内の空気量を抑える
コンクリート内の空気量を低くすることによって、基礎部分の強度を高く保つことができます。
(2)丁寧に養生する
コンクリートは適量の水分を含むことによって、強度が増すことがわかっています。水分が失われないように、温度にも気を遣うことが重要です。
(3)コーティングを施す
コンクリートはそのままでは、空気に触れることで劣化が進行してしまいます。これを防ぐために、コーティング加工を施すことが有効です。
(4)かぶり厚の厚さ
鉄筋のかぶり厚の厚さを増やすようにすると、コンクリートの長寿化に大きく影響が現れます。
マスダ建設株式会社は、千葉・埼玉を中心に、注文住宅や建売住宅などのべた基礎及び布基礎の2種類の住宅基礎工事を行っている基礎業者です。基礎工事のご相談に関しては、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
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基礎工事の現場に行く機会があれば見ておきましょう
もし基礎工事の現場に足を運ぶ機会がありましたら以下のような点を見てみてください。
(1)図面と照合してみましょう
もしも既に設計等図面をお持ちであれば、施工されている基礎工事が計画通りに進められているのかどうか図面をもとに見ておきましょう。
(2)地縄張りとアンカーボルト
地縄張り及びアンカーボルトが問題なく設置されているでしょうか?何か気になる点を感じたら現場担当者に質問をしてみるのがよいでしょう。
(3)鉄筋の本数と間隔
鉄筋は本数通りきちんと設置されているでしょうか?また、あまりにも鉄筋の間隔が近すぎるとよろしくありませんのでチェックしておきましょう。
さて、基本的には基礎工事業者は問題なく工事を進めて頂けるはずです。しかしながら、どうしても不安を払拭できないようでしたら、住宅検査を行う方法もありますのでご参照ください。
マスダ建設株式会社は、千葉・埼玉を中心に、注文住宅や建売住宅などのべた基礎及び布基礎の2種類の住宅基礎工事を行っている基礎業者です。基礎工事のご相談に関しては、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
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基礎工事の流れはこのようなもの
基礎工事ってどのようなものでしょうか?今回は、基礎工事業者の仕事の流れについて、よくあるケースをご紹介させて頂きたいと思います。
(1)地縄を張り付ける
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、建物がどこに建てられるのかわかりやすくするために縄に印をつけることをいいます。
(2)掘削
建物の基礎部分をつくるためのスペースを重機を用いて掘削工事を行います。
(3)地盤を固める
建物の基礎部分が安定するように、砂利を敷き詰めていきます。
(4)コンクリートを流し込む
砂利だけでは安定しませんので、その上から捨てコンクリートを流し込みます。
(5)型枠を組み立てる
鉄筋を利用して、枠組みを作り上げていきます。
(6)さらに、コンクリートを流す
鉄筋の枠組みが固定するようにさらにコンクリートを流して、適宜コンクリートを打設するといった作業が終わると完成です。
マスダ建設株式会社は、千葉・埼玉を中心に、注文住宅や建売住宅などのべた基礎及び布基礎の2種類の住宅基礎工事を行っている基礎業者です。基礎工事のご相談に関しては、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
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戸建て住宅は「べた基礎」だったらOK?
戸建て住宅は、べた基礎であればすべて大丈夫なのかというと
決してそういうわけではありません。
まず、「べた基礎」と「布基礎」の違いをおさえておくと
「べた基礎」は建物の下(敷地)の全体的・平均的に重さがかかるように、
鉄筋コンクリートの基礎を打つ工法です。
それに対して、「布基礎」は、
格子状に建物の重さがかかるように施された工法となります。
地耐力(ちたいりょく)は、それぞれ「布基礎」ですと、30KN/㎡~(キロニュートン)。
昔でいいますと3トン以上の地盤の固さ(強さ)があれば、
格子状であっても大丈夫とされています。
「べた基礎」の場合は、20KN/㎡~。
接地面積が広いということもあって、
布基礎よりも少し弱い地盤であっても問題ないとされています。
もし20KN/㎡よりも地盤が弱い場合には、どうなるのかというと、
その際には、地盤に杭を打ったり、地盤改良の工事が必要となります。それぞれの基礎工法は、どちらが良いということではなく、
地盤の強さや、その他の諸条件によって変わってきますので、
一概に話すのには難しさがあります。
専門家とよく相談して工事を進めていきましょう。
基礎工事に関するご質問・ご相談は
「マスダ建設株式会社」へ!
お気軽にお問い合わせください。 -
杭を打ち込む地盤改良~柱状改良と小口径鋼管杭~
名前だけだとわかりにくい
「柱状改良工事」「小口径鋼管杭工事」
どちらも、その名前だけを見ても、なかなか工事をイメージしにくいのですが。
ざっくりというと、「杭を打つ」という工法です。柱状改良工事では、コンクリートの杭を、
小口径鋼管工事では、鉄のパイプのような杭を、
それぞれ用いて行っていきます。柱状改良工事について
柱状改良工事で使う杭は、普段私たちが道を歩いていて見かける電柱のようなものを
現場に運んで埋め込むのかというと、そうではありません。
現場において、コンクリートを作りながら打っていきます。
穴を掘りながら、コンクリートを並行して作り、
流し込んで固めて杭にします。
地盤改良工事において、一般的で多く採用される工法が
この柱状改良です。小口径鋼管杭工事について
いっぽう、鋼管杭というのは、鉄のパイプのようなものを
いちばん深いところ(堅固支持層)に埋め込んで
そこで支えるという工法になります。パイプの太さによって地盤改良工事に属するのか
杭工事に属するのかという、専門的にはジャンルの違いがあり、
地盤改良工事では、細いパイプを使用するために
このような名称となっています。費用の目安
両方の工事とも、費用は似たようなところで、
あくまでも目安ではありますが、70~100万円程度が一般的とかんがえられています。
(※土地の条件などによって必要な作業は異なりますので、この目安はあくまでも参考です)
このふたつの工事の違いを挙げますと、
杭を打ち込む深さに違いがあります。小口径鋼管杭工事では、打ち込み杭は、堅固支持層(岩盤のような部分)まで
打ち込む必要があるのですが、
柱状改良工事では、必ずしも園までの深さまで達しないとならないとはかぎりません。
柱状改良では、そこまで届いていなくても良いケースも多く、
良好な地盤で、一定の長さがあれば、そこで支えることができるというのが
この工法で多く見られるケースです。
地盤改良工事は、どの工法が適しているのかは、
その土地の条件によって、一つ一つケースが異なります。
家を建てる専門の会社と十分な相談をすることが大切です。